お客さまからご相談いただいていた、数十年前の相続のやり直しが最大の山場を超えました。
遺産分割そのものは、当時の時価で考えれば妥当な分割だったと思います。
しかし、いろいろな事情があり、当時の相続人間で合意があり相続のやり直しを行いました。
合意内容は、不動産の所有権移転、将来の相続での遺留分の放棄、現金での精算です。
この中で最大の問題は、遺留分放棄でした。
遺留分放棄は家庭裁判所に申し立てて行うのですが、認められるかどうかは家庭裁判所の判断に寄ります。
遺留分放棄の基準は、(1)放棄が推定相続人の自由意思に基づくものであるか、(2)放棄理由に合理性・必要性が認められるか、(3)放棄の代償の有無です。
流れは
1.当事者間の合意、合意書の締結
2.対象不動産の相続のやり直し
3.遺留分放棄の申立
4.現金の精算
5.確定申告(贈与税の申告)
※相続のやり直しでは、相続税ではなく贈与税が課されます。
安藤不動産で行ったことは
1.行政書士の手配(当事者間の合意の基づいた合意書の作成)
2.司法書士の手配(相続登記のやり直し、遺留分放棄の申立)
3.税理士の手配(贈与税の資産、確定申告)
かかった費用は、
1.合意書の作成 50,000円
2.不動産の相続登記 60,000円+登録免許税
3.遺留分放棄の申立 90,000円
4.贈与税の申告 50,000円
合計 250,000円+消費税+登録免許税でした。
お客さまにとっては数年来の懸案が解決しました。