昨日、数年ぶりにご来店されたお客様がいらっしゃいました。
久しぶりにお会いしたその方の口から出たのは、以前お話ししたことへの「答え合わせ」のような言葉でした。

数年前、まだ今ほど市場が厳しくなかった頃、私はその方にこうお伝えしていました。

「これから金利の上昇や建築費の高騰が重なり、住宅購入を諦めざるを得ない人が確実に増えていきます」

当時、そのお客様はご自宅を売却できる状況にはありませんでした。しかし昨日、改めてお話しする中で、「本当におっしゃっていた通りになりましたね…」と、今の不動産市場の厳しさを肌で感じておられました。

この数年で、市場の潮目は確実に変わりました。
「買いたいけれど、手が届かない」という層が増え、不動産を売る側にとっては、決して楽観視できないフェーズに入っています。

◆ 「売る環境」は整いました。あとは……

一方で、そのお客様ご自身の状況も大きく変化していました。
以前は動けなかった理由が解消されていたのです。
親御様が亡くなられ、相続によって所有権が無事にお子様世代(今回のお客様)へと移転していました。
つまり、物理的・法的に「売却する環境」は完全に整ったということです。

しかし、不動産売却において最も大切なピースが一つだけ残っています。
それは、「ご家族の合意」です。

相続登記が完了していても、実際に市場に出すためには、ご家族できちんと話し合い、「よし、売ろう」と心を一つにするプロセスが不可欠です。

◆ なぜ、今すぐの「家族会議」が必要なのか

私はお客様に、誠意を持ってこうお伝えしました。
「できるだけ早くご家族で相談し、売却のご依頼をください」
決して契約を急かしたいわけではありません。
これには明確な理由があります。

1.市場の変化: 冒頭でお話しした通り、購入できる層が減りつつある今、時間をかければかけるほど、好条件での売却が難しくなるリスクがあります。

2.決断の鮮度: 「売却できる環境」が整った今こそが、最も熱量高く動けるタイミングです。時間が経つほど、管理の手間や維持費がかさみ、決断が鈍ってしまいます。

「いつか」ではなく、「今」動くこと。
それが、大切な資産を守ることにつながります。

数年前の私の予測が当たったことを確認された今、次なる私のアドバイスである「早めの家族会議」も、ぜひ信じて実行に移していただきたい。そう強く願っています。

もし、同じように「相続の手続きは終わったけれど、家族での話し合いがまだ」という方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。
市場のリアルな現状を踏まえて、最適な作戦を一緒に考えましょう。

 

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