先日、某大手建売業者から電話があり、以下のようなお話を受けました。

「中古マンションを買い取ってリフォームをし再販売をする事業を始めた。ついては、一宮市○△■のマンションの相場観を教えて欲しい」

このお話に対する回答として、「安藤不動産は基本としてマンションは扱わないので、分からない」と回答しました。マンションを取り扱わない理由、メリットとデメリットを把握した上で扱わないとしているためですが、簡潔にお話致します。

買取再販売を行う不動産業者にとって、マンションは、木造戸建てと違って劣化の具合が想像できるメリットがあります。
それは一般に補修履歴が残っているから。マンション管理会社が入って助言したり、総会議事録がとられていたりしてある程度のメンテナンスが担保されているからです。

参考として、以下の記事があります。(有料会員記事のため、冒頭部分しか閲覧できません)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC187IP0Y3A011C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1698921928

一方でこの記事にある、築40年というと居住者は概ね60~70才。
ご自身が生きている内に何かトラブルが起きる可能性は低いと高をくくったり、実際に負担するお金の余裕がないから見て見ぬ振りをしたりとなると、想定外のところも劣化は進むし、売却もままならなくなります。

実際40年もあれば、生活水準の格差は確実に生まれます。
一部の人は修繕費用を負担できても一部の人は負担できないとう現実が顕れます。

安藤不動産がマンションに手を出さない理由もこの内容によるものですが、今回の内容は、不動産に関する一番大変な問題かもしれません。

 

 

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