毎月初に来られる信金担当者とお話ししていて、金利の動向と住宅ローンの借換の話になりました。
2023年10月実行の固定金利は、フラット35で1.88%~となっており、この3ヵ月で0.3%ほど上がっています。3ヵ月前と言えば、ちょうど日銀政策決定会合でYCC(イールドカー ブ・コントロール)の運用を柔軟化することを決定した直後です。
私の感覚として、あっという間に金利が0.3%上がってしまった・・・と言う状況です。
さて、これからたいへんになってくるのが変動金利。 既に住宅ローンを組んでいる人が借りかえをしようとすると、今の借入を繰上返済に10万円程度の手数料と新たに借り入れるのに数十万円に費用が発生してきます。
印紙税、事務手数料、繰り上げ返済手数料、抵当権設定費用、抵当権抹消費用、団体信用生命保険料、火災保険料・・・等が挙げられますが、一番大きいのが保証料です。金額や期間によって異なりますが、数十万円~100万円近くかかります。
そして、借換をする先(金融機関)は、金利が安めのネット銀行が多いようです。 今回変動金利の話題になったきっかけは、コロナ融資で借りかえをしている事業者の話題からだったのですが、コロナ融資の金利が1.4%(10年固定)に対し、ほとんどの借換融資が1%を切る金利の代わりに変動と言うことで、2年すれば金利はひっくり返るんじゃないか(0.5%程度は上がるんじゃないか?)という話しからです。
アベノミクス以来の異常な低金利で、現在では日本だけがマイナス金利という状況です。これまで異常な低金利政策に支えられていた住宅着工が転換点を迎えていることは間違いなさそうです。