最近、ある金融機関の方とお話ししました。 最近、住宅ローンでも固定金利のタイプが金利上昇しているのでそれを話題にしました。
もともとこの方とは、昨年末に1年後の金利予想をしていて1.8%程度まで上昇するだろうという話をしていましたが、現在1.7%台。もうすぐこの1.8%を超えそうです。 この時お話していた中で、変動型の住宅ローン金利も上昇しているというお話もありました。
物価が上がっているので、もちろん変動型金利も上昇するのは理解できます。
そのため、変動型金利=短期プライムレートに連動と思い込んでいたのですが、この金融機関では、長期プライムレートに連動し、毎月見直すと言うタイプがあるそうです。
私の思い込みだった「連動する対象が、短期プライムレートの住宅ローン」の方が圧倒的に多いのですが、この短期プライムレートの元となる政策金利は、今のところ日銀が頑張っています。
しかし、予断を許さなくなってきています。 長期プライムレートに連動した金利、完全に想像の範囲を超えていました。
そんな出来事から、少し前に「浦河さん家の夏模様2023」というお芝居を見てきたことを思い出しました。非常に小さな劇場で定員が100人程度。最前列の客席から舞台まで2mくらいというとてもアットホームな舞台です。
お芝居の内容は、主人公の実家は大衆食堂。主人公は、父の命日にあわせ数年ぶりに実家に帰ってくる。そして実家の大衆食堂を一人で切り盛りする母から店を閉めることを告げられます。主人公も主人公が経営するイタリア料理店の経営が行き詰まっていることもあり、イタリア料理店を閉め実家の大衆食堂を継ぐことを決めます。
実家には母がいて、近所には幼なじみがたくさんいて、大衆食堂には常連さんがいて・・・そこから先はお芝居ですので笑いあり・・・。
というような内容です。
今回、このお芝居を見て感じたことのひとつに、実家=帰ることのできる場所と描かれていたことがあります。
私は生まれてから高校生まで実家で暮らしていて、大学の4年間だけは別で暮らしていましたが、結婚してからも実家で同居。実家について深く考えたことはありませんでした。
先日、旧知の方が実家近くに自宅を新築する。自分の収入だけではローンを賄えないので、高卒で働いている子どもの収入も合算してローンを組んだと言っていました。途中その方から相談があり、私は「子どもにローンを背負わせてしまうから建てない方が良い」とお伝えしましたが、本人の意思は堅く、
「子どもたちが帰ってこられる場を作りたい」意思を貫かれました。
最近、住宅価格が高騰しています。
不動産業の仲間と話していても、「一般の人が新築住宅を購入できない時代がやってくる」と話すことがあります。正直、お金のことだけなら賃貸の方が得かもしれません。
それでも、住宅を所有するなら、お金で説明できない価値。つまり例えば、子どもたちの帰ることのできる場所やそれがある安心感などかなと感じました。