春の訪れとともに、住宅購入をご検討される方々のご来店が増えてきました。
今日来られたお客様の中から「固定金利と変動金利、どっちが良いと思いますか?」というご質問をいただきました。
いろいろと考えましたが「原則は、長期(固定)金利だよな・・・」となりました。使う期間と支払う期間を合わせるのが原則です。ただ、現実に金利差が3倍近くあることを考慮すると、短期(変動)金利を選択することもよく理解できます。
金融業界において、住宅ローンの金利は、固定金利は10年間の国債金利をベースに決定され、変動金利はコール市場の金融利息を基に、金融機関のリスクや利益などを考慮して決められます。固定金利の元となる長期金利、変動金利の元となる短期金利も海外と比較すると異常に安くなっています。
日銀総裁が4月に交代します。現在の黒田総裁はリフレ派といわれ、円安などの副作用にとらわれず低金利政策を10年推し進めてきました。しかし、日銀は2%の物価上昇は達成できなかったとしています。(円安による影響を除くと実際に上がっていません)
黒田総裁がそれまでの総裁と異なったのは長期金利を操作したことです。短期金利はこれまでの日銀で一般的に行われてきましたし、今も世界中の中央銀行が行っています。
アメリカは短期金利が4.75%、長期金利は4%~3.4%程度のところを行ったり来たりしています。専門家ではないので、かじった程度の知識しかありませんが、短期金利は政策で決まり、長期金利はマーケットで決まると言われています。日本の長期金利は政策的に操作されてきたので今乗れるなら乗り遅れ感があるものの乗ってしまった方が安心と思います。しかし、それがキツいとお考えでしたら政府を信用して変動金利で住宅を買うことになると思います。
なお、最近話題の「ChatGPT」にも、金利について聞いてみました。
住宅ローンを組むときに変動金利と固定金利のどちらが良いかは、個人の状況や将来の見通しによって異なります。以下に、それぞれのメリットとデメリットを説明します。
変動金利のメリットは、金利が短期的に低く設定されている場合があるため、借り入れ時の利率が低くなることがある点です。また、金利が低い時期に借り入れることができるため、返済額も低くなる場合があります。ただし、変動金利は金利の変動リスクがあるため、将来的な返済額が増加する可能性がある点に注意する必要があります。
固定金利のメリットは、金利が固定されるため、返済額が毎月一定になる点です。金利が上昇するリスクに対して、安定した返済計画を立てることができます。ただし、将来的に金利が低下する場合、現在の金利よりも高い金利で返済することになり、不利になる場合があります。
どちらが適しているかは、将来的な金利の動向や、返済計画、金利の変動リスクに対するリスク許容度などによって異なります。将来的に金利が上昇すると予想される場合は、固定金利が適している場合があります。しかし、将来的に金利が低下すると予想される場合は、変動金利が適している場合があります。
最終的な判断にあたっては、金融機関や専門家からのアドバイスを参考にすることをお勧めします。
最後に、友人のFPにも聞いてみましたが「固定金利をお勧めします。」とのことでした。